【ソウル聯合ニュース】韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は18日、「北東アジアの平和協力秩序を構築するには、正しい歴史認識と域内のあつれきの根源をしっかり解決しようという努力が必須だ」と強調した。
 韓国国立外交院と欧州連合安全保障研究所(EUISS)がソウルで共催した北東アジアの平和協力構想に関する学術会議の基調演説で述べた。
 尹氏は、ドイツが歴史に対し行動を伴う心からの反省を示すことで、欧州統合とドイツ統一が可能になったとしながら、ドイツの真剣な努力によるものと評価。北東アジアはこうした欧州の経験から学ぶ必要があるとした。また、「過去の過ちを正当化したり甚だしく美化したりする試みを、われわれとしては懸念せざるを得ない」と述べた。
 韓国政府が最近、日本に対し融和的な方向に変わっているのではないかという見方が出ている。こうした中、尹氏は日本を指した発言により、歴史問題に対する日本の態度に変化がない限り、韓日関係の真の改善はあり得ないことを強調したといえる。
 一方、外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官はこの日の定例会見で、来週国連総会に出席する韓日外相が会談する可能性を問われ、「われわれは韓日外相会談に対し常に開かれた立場」としながらも、今回の国連総会を機にした開催については確定していることは無いと答えた。
 韓国政府が韓日関係の改善に積極的との指摘があるとの投げかけには、「韓日関係に関する韓国政府の立場は、正しい歴史認識に基づき安定した関係を発展させていこうとするもの」と述べた。政府としては最近の動きに特に意味を持たせていないとした。

Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0