国防部庁舎(資料写真)=(聯合ニュース)
国防部庁舎(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の来年度の国防予算は今年より5.2%増額の37兆5600億ウォン(約3兆9407億円)となった。増額幅は2011年(同6.2%増)に次ぐ高水準。
 兵力運営費は5.0%増の15兆5810億ウォン、戦力維持費は4.4%増の10兆8132億ウォン、防衛力改善費は6.2%増の11兆1658億ウォンだ。

 来年度国防予算は、兵士暴行死事件や逃走兵による同僚兵士射殺事件などが発生したことを受け、軍隊内での事件・事故防止に向けた将兵の安全と福祉に重点が置かれている。
 前線にある見張り所の将兵には新型の防弾服が支給され、戦闘兵には戦闘用応急処置キットも配られる。医療搬送用ヘリコプターは3機から6機に増える。医務隊や見張り所など奥地の部隊には防犯カメラが設置される。
 兵士の月給は、上等兵の場合、今年の13万5000ウォンから来年は15万5000ウォンと15.0%引き上げられる。
 北朝鮮の核・ミサイルの脅威に備えた「キルチェーン」(敵の攻撃を事前に探知し先制攻撃を行う一連の防衛システム)と発射されたミサイルを地上に到達する前に迎撃する「韓国型ミサイル防御(KAMD)」の予算は今年の1兆1772億ウォンから来年は1兆3617億ウォンに増える。
 見張り所の先端警戒システムは中西部の前線だけでなく東部前線にも設置される。



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