韓国政府当局者によると、国防委員会は13日、青瓦台の国家安保室宛てに通知文を送った。通知文にはビラ散布を中止しないと、韓国が提案した今年2回目の南北高官級協議は開催できないとの内容が盛り込まれているという。
青瓦台は14日、国防委員会に返信し、「わが政府は2月の高官級協議で誹謗(ひぼう)中傷を中止するとした合意を順守している。法的な根拠なしに集会・結社の自由を制限することはできない」との立場をあらためて強調した。
北朝鮮は15日にも通知文を送付してきた。同当局者は「従来の立場を繰り返しているため、別途に措置を取る計画はない」と伝えた。
南北高官級協議の北朝鮮代表団報道官は13日、韓国政府に対し、協議の再開を求める前にビラ散布を含む「敵対行為」を中止するよう要求する談話を発表している。
北朝鮮が最高権力機関の国防委員会名義で青瓦台に直接ビラ散布の中止を求めたのは、ビラ問題を重要視しているとの姿勢をアピールするためとみられる。
北朝鮮は民間団体だけでなく、韓国政府が大量のビラを北朝鮮に向け飛ばしていると主張しているが、韓国政府はビラ散布に関与していないとしている。
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