閣議を主宰する朴大統領=16日、ソウル(聯合ニュース)
閣議を主宰する朴大統領=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は16日の閣議で、「国民を代表する大統領を冒涜(ぼうとく)する発言が度と超えている」と述べ、新政治民主連合の薛勲(ソル・フン)国会議員の発言を非難した。

 薛議員は今月12日、国会議長団と常任委員長団の連席会議で「大統領が(ある男性と)恋愛しているというのはうそだと思う」と発言。4月16日の旅客船沈没事故当日、約7時間にわたって朴大統領の所在が確認されていなかったことから出た「うわさ」を取り上げ、与党セヌリ党から強い批判を浴びた。
 朴大統領は続けて政治家のこうした発言は次世代に嫌悪感を与え国会の品位を傷つけるとしながら、「政界が国民から信頼されるものになるよう努力してほしい」と述べた。
 韓国政府は旅客船事故を機に国家安全処の新設などを盛り込んだ政府組織法改正案を国会に提出したが、事故の真相究明のための特別法をめぐる与野党の対立が続いており、いつ通過するか分からない状況が続いている。
 朴大統領はこれについて「国会がきちんと機能と役割を果たしていないことは、国民の存在を忘れ政治のための政治をしているようなものだ」と批判した。

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