【ワシントン聯合ニュース】米ホワイトハウスは15日(現地時間)、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が国政課題として提示した「統一テバク(大当たり)論」(南北統一は北東アジア全体の利益になるという考え)、北朝鮮への人道支援やインフラ整備などを行うとする「ドレスデン構想」を積極的に支持する立場を表明した。
 ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は同日午後、訪米中の金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長(閣僚級)と会談し、こうした立場を示した。韓国青瓦台(大統領府)と駐米韓国大使館が発表した。
 会談では、金室長が韓国政府の対北朝鮮政策の推進状況について説明し、南北統一が周辺国の利益にかなうと強調した。ライス補佐官は韓国政府の立場を積極的に支持した。
 金室長は、朴大統領が主導的に進めている「北東アジア平和協力構想」(非政治的な分野から協力を重ねる新たな枠組み)の推進目標と、達成に向けた韓国政府の具体的な努力についても説明し、ライス補佐官も理解を示したという。
 一方、ライス補佐官はイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」や西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱などの問題に関連した米国の立場を詳しく説明し、韓国をはじめ同盟・友邦国の積極的な協力の必要性を訴えた。
 これに対し金室長は「責任ある国際社会の一員として今後これら国際問題への対応過程で米国側と緊密に協力する」と述べた。
 また双方は、北朝鮮の脅威に対応するため韓米間の緊密な政策的協力、強固な連合防衛態勢の維持が必要だとの点で意見が一致した。
 北朝鮮の非核化の進展に向けては韓米間の協力を土台に中国をはじめとする関連国との協力も続けていくことにした。


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