【仁川聯合ニュース】19日に開幕する仁川アジア大会では過去最大規模のドーピング検査が実施される。
 大会組織委員会は12日、大会期間中に尿検査1600件、赤血球の生成を促進させるエリスロポエチン(EPO)に対する検査160件、血液検査160件など、計1920件のドーピング検査を行うと明らかにした。
 2010年の中国・広州大会の1500件を上回る水準だ。
 大会組織委は同日、選手村の正式オープンと同時にドーピング検査を開始した。
 メダリストや新記録樹立者は必ずドーピング検査を受けるほか、無作為に選ばれた選手やアジア・オリンピック評議会(OCA)が指名した選手に対する検査が行われる。
 1621件の検査は競技の際に行われ、残り299件は競技前に選手村で抜き打ちで行われる。
 競技場45か所、仁川選手村など47か所で実施される検査には、検査員やボランティアなど582人が投入される。
 検査場で採取されたサンプルは、韓国科学技術研究院(KIST)ドーピングコントロールセンターに持ち込まれ24~72時間で分析結果が出る。
 結果は組織委や国内オリンピック委員会(NOC)を通さず、直接OCAに伝えられる。
 また、今大会では「注射針禁止規定」(No Needle Policy)も適用され結果が注目される。
 これは注射針を所持していたり、事前申告のない注射の跡が体から見つかったりした場合、その選手にドーピングの疑いがあるとみなす規定。
 選手が自分の血液を事前に採取して保管し競技前に注入するやり方で赤血球の量を増やし持久力を高める「血液ドーピング」を防ぐ目的で導入された。
 同規定は国際オリンピック委員会(IOC)の勧告に従い12年の英ロンドン五輪に導入され、アジア大会では今回初めて導入された。
 組織委のドーピング管理チーム長は「教育や広報活動を通してドーピングに反対するフェアプレー精神をアジア各国に拡散させるため、世界反ドーピング機関(WADA)が今大会に参加する」と説明した。
 ドーピングはWADAが禁止した薬物を投薬したり、禁止されている方法で運動能力を高めたりする行為。摘発されると、場合によっては出場停止やスポーツ界からの永久追放などの処分を受ける。


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