【仁川聯合ニュース】北朝鮮が来月19日に開幕する仁川アジア大会に応援団を派遣しない方針を表明したことで、大会運営やマーケティング活動に悪影響が出ることが予想される。
 北朝鮮は先月の南北実務協議で過去最大規模となる350人の応援団を派遣すると明らかにしたが、今月28日に一転して応援団を派遣しないと発表した。
 仁川市は29日、北朝鮮が応援団を派遣しない方針を示したことについて「遺憾に思う」とコメントした。
 ただ、開幕までまだ十分な時間があるため、韓国政府と北朝鮮の交渉次第で前向きな結果が出ることもあり得るとして、北朝鮮応援団の受け入れ準備を進めると説明した。
 これまで北朝鮮が韓国に3回派遣した応援団は容姿が整った若い女性が多数含まれ「美女応援団」として一躍注目を集めた。応援団派遣取りやめで大会の入場券販売やスポンサー集めなどマーケティング活動に支障が出る見通しだ。
 まず、競泳やサッカーなど北朝鮮が参加する14競技の入場券販売が打撃を受けるとみられる。
 北朝鮮代表チームをさまざまなパフォーマンスで応援する「美女応援団」の姿が期待されたが、応援団派遣取りやめで入場券の販売は思うように伸びないと予想される。
 また、韓国と北朝鮮が対戦する競技や「美女応援団」はアジア各国のマスコミの関心を引くのに十分な話題であるため、広告効果も高まるとされたが、これも期待するのは難しくなった。
 さらに、南北交流協力事業への影響も懸念されている。
 仁川の市民団体などは北朝鮮側と一緒に応援するために南北合同応援団を計画。韓国側応援団5000人を募集中だが、北朝鮮の応援団派遣取りやめで実現できなくなった。
 同市関係者は北朝鮮応援団の参加の可能性が完全になくなったわけではないとしながら、「応援団参加に備え準備を続けていく」と話した。

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