【ソウル聯合ニュース】現代グループの元会長、故鄭夢憲(チョン・モンホン)氏の12回忌(8月4日)の追悼行事が同日に北朝鮮の金剛山で開かれる。韓国統一部は31日、鄭氏夫人の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)同グループ会長らの訪朝申請を承認した。
 統一部関係者は、純粋な追悼行事のための訪問であるため、金剛山観光が中断してからも毎年これを承認してきたと説明した。
 玄会長や趙建植(チョ・ゴンシク)現代峨山社長など同グループの一行23人は、来月4日に日帰りで金剛山を訪問。追悼行事を行い、グループが投資した施設を視察する予定だ。
 同部関係者は「追悼行事のほかに北側関係者と別途の面談予定はない」と述べた。
 昨年の追悼行事の際には、朝鮮労働党統一戦線部の元東淵(ウォン・ドンヨン)副部長が玄会長に対し、「現代グループのすべてのことが成功するように願う」という内容の金正恩 (キム・ジョンウン) 第1書記の言葉を伝えた。
 鄭氏は現代グループの創始者、故鄭周永(チョン・ジュヨン)氏の5男。グループの後継者となり、父が始めた金剛山観光などに積極的に関与し、対北朝鮮事業の第一人者と呼ばれた。しかし、北朝鮮に巨額の秘密資金を渡した疑惑が浮上し、検察の事情聴取が続いていた2003年8月4日にソウルのグループ本社ビルから飛び降り自殺をした。
 金剛山観光事業に強い愛着があったことから、同グループは追悼行事を毎年金剛山で行っている。

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