ソウル地方警察庁=(聯合ニュース)
ソウル地方警察庁=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル地方警察庁国際犯罪捜査隊は29日、偽造された米国財務省名義の多額の債券を日本から密輸し、韓国内で行使しようとした容疑(偽造有価証券行使など)で在日韓国人ら3人を逮捕したと発表した。
 3人は14日、1000万ドル(約10億円)相当の偽造債券60枚を旅行カバンに入れ、東京の羽田空港から金浦空港に入国し、これを国内の銀行に提示した容疑が持たれている。
 3人のうちの1人である日本人は警察の取り調べに対し、「約10年前、知人の債務を返済した見返りとして、債券を受けとった。偽造であることは知らなかった」と説明した。
 だが、3人は、3か所の銀行から債券が偽造されたものであると告げられていたにもかかわらず、別の金融機関を訪問。15日、ソウル市内の農協の支店で債券を行使しようとしたところ、警察に逮捕されたことが分かった。
 3人のうち1人は在日本大韓民国民団(民団)の元幹部で、当時の人脈を活かして都市銀行の行員の紹介を受けたという。
 3人は銀行から債券保管証を受け取り、巨額な資金を銀行に預けているように見せかけ、これを餌に投資家を集めようとするなど、詐欺行為も計画中であったことが分かった。 
 警察は3人の有価証券偽造について調べる一方、投資詐欺による被害者がいるのかなど、余罪を追及している。

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