【ソウル聯合ニュース】米国・ハワイで行われている米海軍主催の環太平洋合同演習(リムパック2014)に合わせ、同演習に参加している韓国と米国、日本の制服組トップが来月1日(現地時間)に会談し、北朝鮮の核問題などをめぐる軍事協力について協議する。韓国合同参謀本部が30日明らかにした。
 韓国からは崔潤喜(チェ・ユンヒ)合同参謀本部議長、米国からはデンプシー統合参謀本部議長、日本からは岩崎茂統合幕僚長が出席する。会談は米国防総省の研究機関であるアジア太平洋安全保障研究センター(APCSS)で行われる。
 韓米日3カ国による防衛相会談はシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に合わせ事実上、毎年開かれてきたが、3カ国の制服組トップが会談するのは今回が初めて。3カ国は会談後、北朝鮮の核・ミサイル問題に対する連携強化などを含む共同報道文を発表する見通しだ。
 先月末にシンガポールで開かれた3カ国防衛相会談で、締結の必要性が認められた韓米日の軍事情報共有に関する了解覚書(MOU)をめぐる議論も行われる可能性がある。また、3カ国の海上戦力が参加する非軍事的訓練に関する議論も行われるとされる。
 韓国軍関係者は「韓米日は捜索および救助訓練を持続的に行ってきており、今回のリムパックが終わった直後にも訓練をする」と説明。「訓練を持続的に実施する問題なども議論されるだろう」との考えを示した。 
 だが、日本政府が慰安婦問題で旧日本軍の関与と強制性を認めた河野洋平官房長官談話の検証報告書を公表したことや、集団的自衛権行使容認に向けた閣議決定を明日にも行うとみられる状況で、日本を含む3カ国の軍事協力強化の会合を開催することに、韓国では反発が起こることも予想される。
 さらに米国と日本は今回の会議を機に、3カ国の制服組トップによる協議の定例化を要求する可能性がある。合同参謀本部の関係者は「日本の歴史認識が前向きに変化すれば検討できる」とした上で、「現段階ではわれわれにとって必要性を感じることができない」と述べた。
 韓国の対日感情が悪化した状況で、3カ国の軍事協力の進展を意味する同会議の定例化に韓国軍当局も負担を感じている。また軍事協力の強化は中国を過度に刺激する可能性があるとの懸念も示されている。 
 今月27日に始まったリムパックは隔年で開かれ、今年は中国とブルネイが初めて加わった。アジア・太平洋地域の23カ国・地域から水上艦約40隻、航空機約200機、兵士約2万5000人などが参加した。韓国は駆逐艦2隻と潜水艦1隻、海上哨戒機などを派遣した。8月1日まで実施される。

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