【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が27日発表した5月の産業活動動向によると、5月の鉱工業生産は前月に比べ2.7%減少し、2008年12月以来の低水準となった。連休などにより操業日数が減少した自動車(7.4%減)、輸出が振るわなかった半導体・部品(4.7%減)などの影響が大きかった。
 全産業の生産は同1.0%減少し、4月(0.6%減)に続き2か月連続で減少した。
 製造業の生産を業種別にみると、機械装備(2.7%増)や石油精製(3.2%増)などが増え、自動車や半導体および部品などが減った。全体では2.9%減少した。
 製品出荷は全体で1.9%減少した。機械装備(5.8%増)、石油精製(2.8%増)などは増えたが自動車(8.5%減)、半導体および部品(2.9%減)などが減った。国内向け出荷は2.4%、輸出向け出荷は1.3%、それぞれ減少した。
 生産在庫は、自動車(1.9%増)、映像音響通信(8.2%増)などが増加したが、石油精製(18.6%減)、1次金属(2.7%減)などが減少した影響で2.2%減となった。
 サービス業生産は、教育(1.4%減)、協会・修理・個人(2.3%減)、運輸(0.9%減)などが減ったが、卸小売業(1.5%増)、芸術・スポーツ・余暇(6.9%増)などが増え、0.6%増加した。
 今後の景気を予測する先行指数は前月より0.2ポイント下落した。現在の景気状況を示す一致指数の循環変動値も同0.4ポイント落ち込んだ。
 統計庁の田百根(チョン・べクグン)産業動向課長は「先月は連休があったため操業日数が短くなり自動車の生産台数が減ったほか、東南アジアなどへの輸出が振るわなかったことが鉱工業生産に影響を与えた」との見方を示した。
 また、旅客船セウォル号沈没事故の影響は5月に入りやや薄れたとみられ、全産業の生産が2か月連続減少したことが同事故の影響によるものだとみるのは難しいと説明した。

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