【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は28日、シンガポールで31日に開かれる韓米日防衛相会談で北朝鮮の核やミサイルの威嚇に対する協力策や人道支援、災害での協力について協議する予定と発表した。これに関し同部関係者は、同会談で北朝鮮の威嚇に対し効果的に対応するための3カ国の情報共有について包括的に協議する予定と明らかにした。
 会談には韓国から金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官、米国からヘーゲル国防長官、日本から小野寺五典防衛相が出席する。3人は30日からのアジア安全保障会議に出席するためシンガポールを訪問する。
 韓米両国が先月25日の首脳会談で韓米日の情報共有の重要性について一致し、その後、韓国政府は実務レベルで3カ国による了解覚書(MOU)締結の必要性について検討すると表明した。
 今回の会談で3カ国が情報共有について考えを一致させれば、MOU締結に弾みがつくと予想される。
 また金長官は会談で日本の集団的自衛権行使に対する韓国政府の立場を明確に伝える。日本の集団的自衛権については、韓国の要請がない限り、決して朝鮮半島では行使できないという立場だ。
 またアジア安全保障会議に参加する中国全国人民代表大会(全人代=国会)外事委員会の傅瑩主任とも31日に会談を行い、韓国政府が提案した韓中軍事情報共有MOUあるいは協定締結に対する協力を要請すると伝えられた。 
 さらに金長官は同日、ヘーゲル長官と韓米防衛相会談を行い、対北朝鮮問題と韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)から韓国軍への有事作戦統制権移管の日程の再調整などを議論する予定だ。
 金長官はアジア安全保障会議への出席を機に英国、オーストラリア、ニュージーランドなど主な参加国の防衛相とも会談を行う。 

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