【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は26日、中国の王毅外相と会談し、北朝鮮の核保有を認めず、核実験に反対するとの立場を再確認した。
 また、習近平国家主席が近い時期に韓国を国賓訪問することで一致したもようだ。習主席の訪韓は6月末ごろと予想される。
 韓国外交部は外相会談について「北の核活動など最近の動向が朝鮮半島および地域の平和と安定にとって深刻な脅威であるとの点で一致した。北朝鮮の核実験に強く反対する確固とした共同の立場から、二国間・多国間での協力を強化することで合意した」と説明した。
 両外相はまた、北朝鮮の核保有を認めず、北朝鮮の非核化の実質的進展と核能力の高度化の阻止に向け意味のある対話の再開が緊要だとして、環境づくりに向け努力することでも一致したという。
 習主席の訪韓については「両国が戦略的パートナー関係を再び跳躍させる歴史的一段階となる」と評価した。尹長官は会談の冒頭、「王外相の来韓は、習主席の国賓訪問が近い将来に予想されているだけに、いつにも増して重要な意味がある」と強調した。
 尹長官は会談で、朴槿恵(パク・クネ)大統領が3月にドイツを訪問した際に発表した南北統一構想「ドレスデン宣言」について、北朝鮮は応じるべきだと強調し、朝鮮半島統一が周辺国にも役立つと説明。王外相は平和統一に対する中国の支持をあらためて確認した。
 韓国政府当局者によると、歴史問題や集団的自衛権の行使容認問題などをめぐり韓中が反発を強める日本に対する具体的な言及はなかったという。
 王外相は冒頭、「新たな地域および国際情勢の深刻な変化に伴い、われわれは韓国を一層緊密な協力パートナーとして選択することにした」と述べ、韓国との協力強化を強調した。また、「現在は両国関係が最も良い時期。両国指導者が直接的に推進した結果だ」と述べた。
 そのほか、韓中自由貿易協定(FTA)の早期妥結を目標に交渉を加速化させるほか、両国に進出した企業の活動を積極的に支援することにした。両外相の定例訪問など、両国高官級の交流を定例化することでも一致した。
 両外相は夕食会でも協議を進めた。尹長官との会談のため26日午前に来韓した王外相は27日午後出国する。


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