外国人観光客でにぎわうソウル・明洞=(聯合ニュース)
外国人観光客でにぎわうソウル・明洞=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】今年、韓国を訪問する外国人観光客が1300万人を超えると予想される中、外国人観光客による支出の84%が首都圏に集中するなど地域によって偏りが大きいことが22日、分かった。
 韓国を代表する地方観光都市として有名な済州島でも外国人観光客によるクレジットカード利用額は全体の3%にすぎない。

 新韓カードと韓国文化情報センターが過去2年間の外国人による韓国内でのクレジットカード利用額を分析した結果、昨年韓国を訪問した外国人が観光で使用した金額は5兆7188億ウォン(約5650億円)で前年比20.5%増加した。
 外国人観光客の増加に伴いホテル、免税店、デパート、衣類・雑貨店、レストラン、化粧品店など観光関連での支出が増えた。
 だが、昨年の外国人による支出を地域別に見ると、ソウルが4兆127億ウォンで全体の70.2%を占めた。次いで仁川が4132億ウォン(7.2%)、京畿道が3835億ウォン(6.7%)と首都圏が4兆8094億ウォンで全体の84.1%を占めた。
 釜山が3831億ウォン(6.7%)、済州島が1844億ウォン(3.2%)、慶尚南道が803億ウォン(1.4%)と続いた。
 観光業界関係者は「済州島の利用額が少ないのは意外。首都圏にホテルや空港、ショッピングモールなど観光インフラが整っていることが、こうした結果に表れたのではないか」と話した。
 新韓カード関係者は調査結果について「クレジットカードの利用額のみ分析したため全体の支出状況とは正確に一致しない部分もあると思うが、全般的な傾向は反映されている」と説明した。その上で、観光インフラ拡充などの政策にも役立つとの考えを示した。 

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