【仁川聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没事故で、同船の運航会社・清海鎮海運の実質的なオーナー、兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏が、20日午後に仁川地裁で予定されていた拘束前被疑者尋問(令状実質審査)に現れなかった。兪氏は横領、背任、脱税の容疑が持たれている。
 仁川地検特別捜査チームは兪氏の欠席を確認した後に関連会議を開き、対策を検討中という。
 これにより、兪氏が現在、身を隠しているとされる京畿道・安城の宗教施設「クムス院」に検察が強制的に入り、兪氏の身柄確保を行う期日が差し迫っているとの見方が出ている。同院は兪氏が創設したキリスト教系新興教団の施設で、公権力の行使を阻止するため、多数の信者が集まっている。
 検察は兪氏が召喚を拒否し、事実上潜伏すると、警察官を配置して同院周辺で検問を行った。検察捜査官約30人も周辺に待機している。
 警察は同院への強制捜索が決定すれば、3000人を動員して兪氏の身柄確保を行う方針だ。
 検察は兪氏一家がペーパーカンパニーを設立し、数年間にわたり約30の系列会社からコンサルティング料や商標権手数料、顧問料などを取り、写真などを高価で売り付けていたとみている。

Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0