著者である白石芸術大兼任教授のコ・ソンユン氏は、韓国で初めて「伊勢物語」の研究で博士号を取得した。同書は博士論文を一般読者向けに修正したもの。
韓国では「伊勢物語」を「源氏物語」と関連して扱うことが多かったが、コ氏は「伊勢物語」を単独で取り上げた。「伊勢物語」の主人公のモデルとされる在原業平について、「平安朝の美意識によって作られた理想的な人物」とした上で、「本書では『伊勢物語』全般に流れる美意識である『雅』を意識し、愛と風流を中心に分析した」と説明した。
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