オバマ大統領(左)と共同記者会見を行う朴大統領=25日、ソウル(聯合ニュース)
オバマ大統領(左)と共同記者会見を行う朴大統領=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日午後、韓米首脳会談後の共同会見で、「北朝鮮の新たな形態の挑発は新たな国際的な圧力を招く」と核実験の可能性をほのめかしている北朝鮮に警告した。
 また、韓米首脳は北朝鮮の挑発を抑止するため、必要なあらゆる努力を行い、両国間の協力体制もより強化すると強調。北朝鮮のさらなる挑発が続く中、オバマ米大統領の来韓は挑発を許さないとする断固たるメッセージになるとした。
 あす26日はオバマ大統領と共に韓米連合司令部を訪れ、韓米同盟の抑止力を確認すると話した。
 韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)から韓国軍への有事作戦統制権移管については、北朝鮮の核とミサイルの脅威が高まる安保環境を踏まえ、2015年に予定されている移管時期の見直しを検討することで合意したと説明した。
 さらに朴大統領は「朝鮮半島に持続可能な平和と南北統一の基盤を用意し、新しい朝鮮半島建設の努力も共にする。このためにはまず北の非核化の進展が必要となる」とした上で、「両首脳は北の核開発能力が今も高度化を続けていることに共に懸念を持ち、迅速に北の非核化を進めることで一致した」と述べた。
 朴大統領は統一の青写真である、ドイツで演説した「ドレスデン構想」を北朝鮮が受け入れていないことに対して、「北の政権が拒否しているが、この構想は苦痛を受けている北の住民に最低限の人生の価値を伝え、南北の住民が同質性を回復するためのもの」と説明。「我々は原則を持って推進する」と強調した。
 両国の経済協力については「韓米自由貿易協定(FTA)に続き環太平洋連携協定(TPP)を通じても両国間の協力が可能だという認識を共有し、わが国のTPP参加に向け緊密に協力することにした」と説明した。
 朴大統領は旅客船「セウォル号」沈没事故の犠牲者と韓国国民に対するオバマ大統領のお見舞いの言葉と支援に謝意を表した。

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