李会長(左)と孟熙氏=(聨合ニュース)
李会長(左)と孟熙氏=(聨合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長は26日、サムスングループ創業者である父の故ビョンチョル氏の遺産をめぐる巨額の相続訴訟で原告の長男孟熙(メンヒ)氏が上告しない意向を表明したことを受け、「訴訟が解決し何よりだ」とのコメントを発表した。

 代理人の弁護士は李会長が「家族問題で心配をかけ大変申し訳ない。家族間の和睦に向け最善を尽くす」との考えを伝えてきたと明らかにした。
 孟熙氏は同日、法律事務所を通じ「周囲の忠告もあったし、訴訟を続けていくより家族関係が重要だと思い、上告しないことにした」とコメントした。
 孟熙氏は父が死去した際、第三者名義で信託されていた関連会社の株式などをビョンチョル氏三男の李会長が他の相続人に知らせず自分名義にしていたとして提訴。李会長にサムスン生命の株式425万9000株余り、サムスン電子の株式33万7000株余り、利益配当金513億ウォン(約48億3000万円)など、計約9400億ウォンの財産の引き渡しを要求していた。しかし、一、二審とも敗訴し、上告するかどうかを検討していた。控訴審の終盤で和解を提案したが、李会長側はこれを拒否した。

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