【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は朝鮮労働党宣伝扇動部門の幹部大会に出席し、唯一領導(指導)体制の確立を強調した。朝鮮中央通信が26日、報じた。
 報道によると、金第1書記は25日に閉幕した「第8回思想イルクン(活動家)大会」で演説し、「党の唯一領導体制を確立するため党思想事業に総力を集中しなければならない」と主張した。
 また、党思想事業が言葉や文書だけで形式的に行われたと批判した上で、領導体制の確立のため自身が発表した論文を使って討議事業を行い、学習や講演を通じ決意を再三にわたって確認してきたと強調。だが、党内で「現代版派閥」の発生を未然に摘発できなかったと指摘した。
 「現代版派閥」とは、昨年12月に張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長が国家転覆陰謀罪で処刑された事件を指すとみられる。
 金第1書記は党内から派閥が生まれたことは思想活動家にも責任があるとしながら、「領導体制に挑戦する分派行為は思想の変質から始まり、裏切り者がたどり着く先がまさに反党、反革命だ」と非難した。
 同大会は04年2月以来、10年ぶりに開催された。張氏の側近勢力の排除や唯一領導体制を強化する狙いがあるとみられる。

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