張保皐科学基地で記念撮影を行う関係者ら=(聯合ニュース)
張保皐科学基地で記念撮影を行う関係者ら=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国が12日、南極二つ目の基地となる「張保皐(チャン・ボゴ)科学基地」を開設した。
 海洋水産部は同日、東南極・テラノバ湾の同基地で完工式を開き、姜昌熙(カン・チャンヒ)国会議長をはじめ、海洋水産部や局地研究所の関係者、米国やニュージーランドなどの基地代表ら計約300人が出席した。基地の完成を記念し、30年後の2044年に開封するタイムカプセルが基地内に埋められた。
 韓国は1988年に南極世宗科学基地を開設しており、南極に複数の常設基地を持つ10番目の国となった。
 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領も祝いのビデオメッセージを寄せ、極限の気象条件の中で基地を完成させた建設関係者をねぎらい、同基地に派遣された第1次越冬研究隊の健闘を祈った。
 張保皐基地は2006年に着工、1047億ウォン(約100億円)の予算が投じられた。面積は4458平方メートルで、生活棟や研究棟、発電棟など16の建物と24の観測装備・関連設備を備える。60人の収容が可能。低温と強風に耐えられるデザイン設計で、太陽光や風力エネルギーと発電機の排熱を補助エネルギー源として活用できる環境配慮型の基地だ。
 極地分野の研究は張保皐基地と世宗基地で分担することになる。世宗基地は海洋環境や沿岸生態など沿岸中心の研究に集中し、張保皐基地は氷河や隕石(いんせき)、オゾン層、極寒地工学など大陸関連の研究拠点として活用される。
 海洋水産部は韓国の産業界と学界が張保皐基地をプラント、装備、ロボット、新素材などの極寒地実用化の技術開発に向けた実験の場として活用できるよう、支援する方針だ。

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