北朝鮮は朝鮮戦争で生き別れになった南北離散家族の再会行事を提案するなど態度を軟化させているが、これとは関係なく、非核化問題を最優先課題として扱う必要があることを両首席代表は再確認したとされる。北朝鮮の態度軟化により国際社会で北朝鮮非核化議論の重要度が低下する可能性があるが、非核化の事前措置など非核化に向けた対話再開の枠組みが揺らいではならないという認識で一致している。
また韓米は、非核化問題に対する北朝鮮の態度を変化させるために中国がさらに努力すべきだとの立場だ。デービース氏は韓国に先立ち訪問した中国での協議結果を韓国側に説明したとみられる。
6カ国協議の再開に向け、韓米中を中心に関係国の接触が活発になっていたが、北朝鮮で張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長が処刑された後、こうした動きは足踏み状態になっている。ただ、関係国は非核化対話再開の必要性で一致しており、デービース氏の韓日中訪問に続き、来月は韓中の6カ国協議首席代表が関係国を訪問するなど、協議が続く見通しだ。
一方、韓米首席代表は来月末に始まる韓米合同軍事演習をきっかけに北朝鮮が挑発・威嚇に転じる可能性を踏まえ、朝鮮半島情勢の管理策も協議した。体制不安など北朝鮮情勢についても意見を交わしたとされる。
デービース氏はこの日、外交部と統一部の次官とも協議する。30日に日本へ向かう予定だ。
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