【ソウル聯合ニュース】韓国で銀行や通信業界を中心に外国人を対象にしたサービスやマーケティングが活発になっている。
 韓国に居住する外国人や関連団体によると、これらの業界は外国人専用通帳やさまざまなサービスを展開するなど、外国人顧客獲得に乗り出している。
 最大手の国民銀行は、来月まで外国人労働者を対象に景品イベントを実施し、300ドル(約3万円)相当以上の海外送金を利用した外国人労働者に抽選で商品券を配布する。
 韓国外換銀行は、外国人向けのインターネットバンキングについて、取引サービスのメニューを26種類に増やした。中小企業銀行(IBK)は、海外送金や外貨両替手数料優待などを提供する外国人専用通帳を設けた。ウリィ銀行は、昨年8月に出し入れ自由な外国人専用の給与口座と定期預金口座開設サービスを開始した。
 移動通信大手のKTは、ソウル市内や京畿道、大邱市など全国18か所に外国語で相談が可能な店舗を運営しているほか、外国人専用カスタマーセンターも開設した。LGユープラスは昨年10月、携帯電話の基本利用料金に含まれる無料通話分で国際電話が利用できるサービスを始めた。
 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は今月24日、外国人との情報交換ネットワークを構築し、人材の就業や起業を支援する「多文化貿易人クラブ」発足式を行った。
 2004年に約71万8000人だった韓国滞在外国人数は、昨年157万人を超え10年で倍増した。韓国全体の人口の3.08%を占めている。

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