韓国側から見える北朝鮮の国旗=(聯合ニュース)
韓国側から見える北朝鮮の国旗=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の国防委員会は24日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の「特命による南朝鮮当局と政党、社会団体、各階層の人民に送る公開書簡」を発表し、互いに敵対行為や中傷を中止するよう提案したことについて、「偽りの平和攻勢でも、宣伝心理戦でもない」と正当化した。朝鮮中央通信が伝えた。
 韓国政府が北朝鮮の提案を偽りの対話攻勢として事実上、拒否したことを受け、提案に応じるようあらためて要求し、内外から支持を集める狙いがあるとみられる。北朝鮮の申善虎(シン・ソンホ)国連大使が24日午前、(日本時間25日未明)、国連本部で記者会見を行うのも同じ意図とみられる。
 米国との合同軍事演習の中止を韓国に求めていることに関しては、「外国勢力と野合し、同族を狙う侵略戦争演習はやめるべきだ。演習をしたいのなら、わが国の領土や領海、領空から離れた場所か米国ですればいい」と主張した。
 公開書簡は「軍事的な敵対行為を中止するとともに、(朝鮮戦争で)生き別れになった家族、親戚の再会(事業の)雰囲気をつくり、金剛山観光も再開し、北南協力と交流を活性化したいというのがわれわれの決心」とした。
 北朝鮮は16日、旧正月(今年は1月31日)に合わせて30日から相互の誹謗(ひぼう)中傷をやめることを提案するとともに、来月末からの米国との合同軍事演習を中止するよう要求した上で「先に実践的な行動を見せる」と言明。韓国政府は「言葉ではなく行動で示すべきだ」として北朝鮮の提案を拒否した。

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