【ソウル聯合ニュース】韓国でKB国民カード、NH農協カード、ロッテカードの3社から延べ約1億400万人分の顧客情報が流出した問題に関連し、KB金融持ち株会社の関係者は20日、情報流出の責任を取り持ち株会社と国民銀行、KB国民カードの役員27人が辞表を提出したと明らかにした。
 辞表を提出したのはKB金融持ち株会社の副社長以下の全執行役員10人と、国民銀行の李建鎬(イ・ゴンホ)頭取ら役員8人、KB国民カードの沈載五(シム・ジェオ)社長ら役員9人。
 沈社長の辞表受理は確実視されているが、李頭取の辞表が受理されるかに関心が集っている。グループ関係者は「一連の事態で道義的責任を取り、組織を刷新するため一斉に辞表を提出した」と話した。
 沈社長はKB国民カードの情報流出が5300件と3社のうち最も多い上、流出発覚後の対応に問題があったと指摘されている。李頭取は国民銀行の東京支店による裏金づくり疑惑などの不祥事に続き、KB国民カードの情報流出の際にクレジットカードの引き落とし口座に指定されている国民銀行からも情報が流出した責任を取り辞表を提出したとみられる。
 一方、NH農協カードの孫慶翼(ソン・ギョンイク)社長も辞意を表明した。農協銀行は「今回の顧客情報流出に対する責任を痛感した」とする孫社長の辞意を受理したと発表した。
 残るロッテカードの朴相勳(パク・サンフン)社長の去就にも注目が集まっている。同社関係者は「ひとまずきょうは辞任しないようだ」として、顧客の被害申告などの状況を点検していると明らかにした。

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