【ソウル聯合ニュース】韓国で初めて同性愛者との理由で難民に認定されたウガンダ人女性が出国の危機にさらされている。
 ソウル高裁は20日、女性がソウル出入国管理事務所長を相手に難民不認定処分取り消しを求めて起こした訴訟の控訴審判決で、難民と認めた一審を取り消し、女性の請求を棄却した。
 女性は2011年2月に韓国に入国し、同4月に出入国管理事務所に難民申請を行ったが受け入れられず提訴した。法務部は女性の異議申し立てを棄却したが、人道的見地から滞在を許可した。
 女性は裁判で、自身が同性愛者であり、ウガンダ政府が同性愛者を弾圧していると強調した。一審は、ウガンダ政府が同性愛者を迫害し地域住民の弾圧からも効果的に保護していないことを認め、女性が抱いている恐怖は十分な根拠があると判断した。
 韓国では同性愛者であることを理由にレズビアンが難民認定を受けた初のケースとなったが、出入国管理事務所が判決を不服として控訴した。
 控訴審では女性に不利な証拠が新たに示された。出入国管理事務所側は、女性が過去に独身同士の出会いを取り持つインターネットサイトを通じて複数の男性とメールをやりとりした記録を証拠として提出した。女性は「経済的に厳しかったため、やむを得ず異性愛者のふりをしてサイトに登録した」と主張したが、受け入れられなかった。
 ソウル高裁は「同性愛者だと主張する女性の供述は信じ難い。帰国すれば同性愛者との理由で迫害されることを認めるにも十分ではない」と指摘した。
 女性は上告を検討している。

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