防疫当局は高病原性鳥インフルエンザが発生したカモ農場付近の道路を封鎖した=17日、高敞(聯合ニュース)
防疫当局は高病原性鳥インフルエンザが発生したカモ農場付近の道路を封鎖した=17日、高敞(聯合ニュース)
【全州聯合ニュース】韓国南西部、全羅北道・高敞郡のカモ農場で毒性の強い高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が発生し、保健当局が17日、カモの殺処分と緊急防疫に乗り出した。
 全羅北道は現在、高病原性の鳥インフルエンザの発生が確認されたカモ農場でカモ約2万羽を殺処分している。農場の半径500メートル以内に別の家禽類の農場はないため、この農場のカモだけを処分するという。
 同道は高病原性鳥インフルエンザの感染拡大を防ぐため、道内14の市・郡の家禽類の農場を対象に緊急防疫措置として外部からの出入りを規制している。
 このカモ農場は孵化(ふか)したひなを、全国24か所の農場に供給しており、全国的な被害の広がりが懸念される。 
 同道は同日、記者会見を行い「道内3か所と全国21か所の農場にこの農場のひなが供給されたことを把握した」と明らかにした。ただ、今のところどの農場でも異常は見られないという。
 感染経路については、1月6日ごろに該当の農場の上にトモエガモの大群が数回にわたって飛来したとして、その分泌物が感染原因ではないかと推測した。
 同道は2006年に初めて発生して以降、11年までに計22件の高病原性鳥インフルエンザが発生し、総額約1200億ウォン(118億円)の被害を出している。

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