【ソウル聯合ニュース】韓国は自由貿易協定(FTA)を締結した国の国内総生産(GDP)規模で世界3位につけている。韓国はこれを「FTA経済領土」と呼ぶ。現在も複数のFTA締結交渉が進んでおり、中国との交渉が妥結すればFTA経済領土で世界1位も狙える。
 産業通商資源部によると、韓国は11日現在、46カ国とのFTAが発効している。2004年の韓国・チリFTAを皮切りに、欧州連合(EU、26カ国)や東南アジア諸国連合(ASEAN、10カ国)、米国とも発効した。
 これら締結国のGDPは総額40兆3000億ドル(4143兆5000億円)で、世界のGDP(69兆9000億ドル、2012年基準)の57.7%にあたる。チリ(78.5%)とメキシコ(64.1%)に次いで3番目に大きく、日本(17.0%)の3.4倍だ。
 このほどFTA交渉が実質的に妥結したオーストラリア(GDP1兆5859億ドル)と、妥結間近とみられるカナダ(同1兆8045億ドル)を加えると62.5%に上がる。さらに、経済規模が世界2位の中国(7兆9917億ドル)との交渉が早期妥結した場合は74.0%に拡大し、ほかの国との新規FTAを合わせると世界首位に立つと期待される。
 その一方で、「スパゲティボール現象」を懸念する声も上がる。同時に多数の国・経済圏とFTAを締結すれば、それぞれ異なる貿易ルールが乱立し、対応するために時間やコストがかさみ、FTAの実益が半減しかねない。

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