【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は29日、中部・大田市の「大徳研究開発特区」40周年記念式と国立大学・韓国科学技術院(KAIST)を相次ぎ訪れ、科学技術の重要性を訴えた。
 大徳研究開発特区は朴大統領の父親である朴正煕(パク・チョンヒ)氏が大統領だった1973年に大徳研究団地として建設されて以降、40年にわたり科学技術の中心地として経済発展を下支えしてきた。2005年に特区に指定されて以降は、公共分野での研究成果の商用化などの役割を果たしてきた。
 朴大統領は記念式の祝辞で「山と丘、梨畑しかなかった大徳は今や世界的な科学技術都市になり、韓国は科学競争力で世界7位にのし上がった。韓国を科学技術大国に導いた大徳特区の皆さんこそが韓国の資産であり、21世紀をリードしていく主人公だ」と称賛した。
 また、自らが掲げる成長戦略「創造経済」の中核には科学技術があるとし、「資源も資本もなかった韓国が科学技術に投資して今日の成長を成し遂げたように、もう一度科学技術を中心に変化と革新を起こせば、目下の課題を克服できる」と強調した。
 続けて、団地内の政府系研究所は民間では実施しにくい研究開発(R&D)に集中して中小・中堅企業が必要とする技術を重点的に提供し、大徳特区を中小・中堅企業のR&Dの拠点にすべきだとの考えを示した。
 朴大統領は続けて、同じく朴正煕政権時に設立され、エリート科学大学として知られるKAISTを視察し、若手科学者を激励した。
 理工系出身の朴大統領は2008年、女性としては初めてKAISTで名誉博士の学位を取得した。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0