【ソウル聯合ニュース】韓国の玄オ錫(ヒョン・オソク)経済副首相(企画財政部長官)は29日、ソウル市内で開かれた対外経済閣僚会議で、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加への関心を表明し、参加国との2カ国間予備協議を行う方針を明らかにした。
 玄氏は「TPP参加を決める前に、交渉に関する情報を収集し、参加条件について慎重に検討しなければならない」とした上で、「韓国政府が先にTPP交渉参加への関心を表明し、参加国と2カ国間予備協議を行う必要がある」と述べた。
 また、「政府は農畜水産業など敏感な分野を含め、TPP参加による分野別の影響を深層的に分析し、利害関係者や専門家の意見を積極的に反映する」との計画を示した。
 ただ、「TPP参加への関心を表明すると今後、TPP参加国との2カ国間予備協議を通じ韓国の参加可能性を模索することになるが、TPPへの参加を前提にするものではない」とし、TPP交渉への参加を決定したわけではないと強調した。
 玄氏は「参加国との協議や分野別の分析、意見聴取の結果などを総合的に検討し、今後、対外経済閣僚会議で最終決定する」と説明した。
 TPP交渉には日本と米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、メキシコ、ペルー、チリ、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシアの12カ国が参加している。アジア太平洋経済協力会議(APEC)加盟国でTPP交渉に参加していないのは韓国と中国、台湾、香港、インドネシア、タイ、フィリピン、パプアニューギニア、ロシアの9カ国・地域。韓国は多くのTPP交渉参加国と自由貿易協定(FTA)を結んでいるが、日本、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランドとは締結していない。

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