【ソウル聯合ニュース】朴正熙政権下で史上最悪の「司法による殺人」につながったいわゆる「第1次人民革命党事件」の再審で無罪が宣告された。1965年に大法院(最高裁)で刑が確定してから48年ぶりとなる。これにより二度の人民革命党事件で行われた違法な捜査と裁判が遅まきながら全て正されたことになる。
この日無罪判決を受けた被告人の中には後に「第2次人民革命党事件」と呼ばれることになる「人民革命党再建委員会事件」にかかわって死刑が執行された都礼鍾(ト・イェジョン)氏も含まれている。
ソウル高裁は28日、第1次人民革命党事件の際に有罪を宣告された都氏など9人の再審で無罪を宣告した。しかし当時起訴された13人のうち4人は再審請求が棄却された。
韓国中央情報部(KCIA)は1964年8月「北朝鮮の指令を受けて国家変乱を画策した人民革命党を摘発し、41人を拘束して16人を手配中」と発表した。
この事件で都氏など13人が反共法違反などの罪で裁判にかけられた。当時ソウル地検の検事は起訴に反対し、一部検事は辞表を提出した。一審では2人に対してのみ有罪だったが、控訴審では全員が有罪とされた。
その後KCIAは反政府デモの捜査の過程で人民革命党再建委員会が背後にあるとし、1974年に第1時人民革命党事件の連座者を再び捕らえた。
都氏など8人に死刑が、17人は懲役15年から無期懲役の重刑が宣告された。死刑宣告を受けた被告人は判決から18時間後に刑が執行された。この事件の被害者は2007~2008年の再審で全て無罪が宣告された。

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