【ソウル聯合ニュース】昨年末の韓国大統領選挙で出馬を表明し無党派旋風を巻き起こした安哲秀(アン・チョルス)国会議員(無所属)が、28日午前10時に国会で記者会見を開き「政治勢力結集」についての立場を示す。安氏の議員室が27日に伝えた。
 安氏は記者会見で、現在の政治状況に対する見解や新しい政治勢力結集の必要性、今後のプランなどを明らかにするとみられる。安氏が新党結成を公にするとの見方が多く、踏み込んだ発言をするかどうか注目される。
 新党発足の見通しまで提示する可能性は低いものの、政治勢力づくりの方向性を明確に示すことで、支持者の期待を満たそうとするとみられる。具体的には、「新党」「第3勢力」の必要性を訴えるもようだ。記者との質疑の中で「政党をつくる」との発言が出ることも予想される。
 安氏側は新党結成の時期について悩んでいるとされる。これまで、来年2月までに新党を発足させ、来年6月4日に実施される統一地方選の予備候補登録を迎えると伝えられている。
 最近では、国会内の勢力結集を優先し、統一地方選後に新党づくりに乗り出すというシナリオがささやかれ始めた。
 安氏は大統領選を控えた昨年11月、民主統合党(現・民主党)の文在寅(ムン・ジェイン)氏に野党統一候補の座を譲り、出馬を取りやめた。
 若者や無党派層に絶大な人気を誇り、「新たな政治」を掲げてきた安氏が独自の勢力を持つことに成功すると、与党セヌリ党と最大野党・民主党が勢力をほぼ二分してきた政界の再編は避けられない。

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