【全州聯合ニュース】東レの日覚昭広社長は韓国・全羅北道の金完柱(キム・ワンジュ)知事と同道庁舎で4日、セマングム産業団地(群山市)にポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂の生産工場を建設する内容の了解覚書(MOU)を締結した。
 PPS樹脂は自動車部品や電子部品の素材として使われる。
 東レは年末から3000億ウォン(約278億円)を投じ、PPS樹脂の原料となる硫化水素ナトリウムとパラジクロロベンゼン、PPS樹脂、PPSコンパウンド(成型前材料)を一貫生産する工場を建設する。
 2015年下半期に稼動する予定で、PPS樹脂を年間8600トン、PPSコンパウンドを年間3300トン生産する。設備を増設して生産量を拡大していく方針だ。
 同工場で生産されたPPS樹脂の大部分は中国に輸出され、一部は韓国に供給される。
 同産業団地には化学大手OCIも進出している。全羅北道は暁星の炭素繊維工場など世界的素材メーカーの工場集積地として、自動車や造船、風力発電などの産業間のシナジー効果が期待されている。

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