【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は30日、北朝鮮核問題に関する韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官の発言を非難し、「われわれの核抑止力は何かと交換するための取引材料ではない」とあらためて強調した。
 尹長官は24日に開かれた「国連の日」の記念式典で演説し、「北朝鮮が核と経済開発の並進路線を主張するのは国連の権威に対する挑戦」と指摘。柳長官は25日の特別講演で、南北経済協力事業の開城工業団地が成熟するためには、北朝鮮核問題が解決されなければならないと述べた。
 同紙は「これまで尹炳世と柳吉在がわれわれの路線を中傷し、北南(南北)関係を危機に陥れることは誰より悪質だった」として、「『北核放棄』うんぬんでわれわれの政策路線を邪魔することは決して見過ごすことができない」と批判した。
 また、「われわれに自衛的な核抑止力がなかったら朝鮮半島の平和と安定はおろか、民族の運命も核の惨禍に陥ってしまったはず」と主張し、核抑止力を維持してきたのは「賢明な選択」だったと強調した。その上で、尹長官と柳長官の発言について、「われわれの尊厳と自主権に対する挑戦で、『先核放棄』の野望を実現しようとする愚かな醜態」と非難し、「共和国の正当な路線を邪魔する者は高い対価を払うことになる」と警告した。

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