【ソウル聯合ニュース】日本の東レが、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂の関連技術を韓国に移転する。
 東レの韓国子会社、東レ尖端素材は7日、韓国南西部の全羅北道群山市のセマングム産業団地にPPS樹脂、PPS樹脂の原料となる硫化水素ナトリウムとパラジクロロベンゼンを生産する工場を建設すると明らかにした。
 工場は年末に着工し外国人直接投資資金860億ウォン(約77億8900万円)を含む総額3000億ウォンが投じられる。2016年4月からの稼働を目指す。PPS樹脂の生産能力は年間8600トン。
 同工場には樹脂に機能性などの加工を施すコンパウンド設備も導入され、年間3300トンの生産能力で2015年10月から出荷を開始する。設備増設を通じて生産量を拡大する方針だ。
 東レ尖端素材は生産品の大半を中国を中心に輸出し、一部は韓国内で供給する計画だ。同社関係者は新工場について「今後、韓国をPPS樹脂事業の戦略的中核拠点として育成する。輸入代替効果はもちろん輸出拡大効果も大きいと期待している」と話している。

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