【ソウル聯合ニュース】韓国地裁が北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席の遺体が安置された錦繍山記念宮殿を参拝した罪に対し、無罪判決を下した。
 ソウル中央地裁は先ごろ、国家保安法違反の罪で拘束起訴された50代の男に対し、懲役2年、執行猶予3年を言い渡した1審を破棄、懲役1年6月、執行猶予3年に減刑した。
 裁判部は礼と秩序を重んじる「東方礼儀之国」である韓国で政治理念が明確ではない者の参拝は故人の冥福を祈る行為と理解する余地があるとし、参拝行為を無罪と判断した。
 ただ、北朝鮮の工作員と接触し、当局の許可を得ず北朝鮮を訪れた行為などに対しては1審同様に有罪を認めた。
 50代の男は1992年から非転向長期囚のA氏を支援した。1993年に北朝鮮に送還されたA氏が会いたいと伝えてきたことを受け、1995年にドイツ、日本、中国を通じ、韓国当局の許可を得ず、訪朝。北朝鮮では1か月余り滞在し、さまざまな行事に出席してからドイツに亡命した。男は昨年12月に家族に会うため帰国した際に、当局に逮捕・起訴された。

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