金第1書記(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
金第1書記(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の建国65周年に際し、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が在日本朝鮮人総合連合(朝鮮総連)に「祝賀文」を送ったことが、関心を集めている。北朝鮮の最高指導者が在日同胞をはじめ、海外同胞に祝賀文を送るのは極めて異例で、金正恩体制が発足してからは初めてだ。
 朝鮮中央通信は9日までに、北朝鮮の建国65周年を祝う朝鮮総連の中央大会が7日に東京で行われ、金第1書記が朝鮮総連の幹部らに送った祝賀文が朗読されたと報じた。
 金第1書記は「共和国が社会主義強盛朝鮮として偉容を誇っているのは、祖国を愛し、献身的に支えてきた総連の活動家と在日同胞らの愛国の至誠も宿っている」と強調。「総連の活動家と在日同胞らに熱い感謝をささげる」とした。
 朝鮮総連は1990年代以降、毎年金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日や記念日の際に祝賀文を送ったが、金総書記が朝鮮総連に送ったことはない。
 金第1書記が祝賀文を送ったのは、生母の高英姫(コ・ヨンヒ)氏が在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮入りしたことと無関係ではないとみられる。「経済強国建設」に向けた協力と資金支援を見据えたものとの分析もある。
 朝鮮総連の企業家らは金正日体制の際、北朝鮮が困難に直面すると多額の円を「忠誠資金」として朝鮮労働党に支援し、在日朝鮮人らは北朝鮮の家族らに送金してきた。
 だが、日本当局の対北朝鮮送金制限措置などでここ数年間、朝鮮総連からの資金支援は急減したとされる。

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