複数の北朝鮮消息筋は21日、「汝貞氏は昨年初めから国防委の行事課長として公職活動を始めたとされる。事実上正恩氏の秘書室長の役割をしているキム・チャンソン国防委書記室長の下で仕事をしている」と伝えた。
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一部では汝貞氏が朝鮮労働党の宣伝扇動部課長を務めているとの観測もあり、彼女が二つの仕事を兼職している可能性もある。北朝鮮では国防委の格が高まり、金第1書記の書記室で働く人や一部の特定幹部らが労働党と国防委の職責を兼任している。
国防委行事課長は金第1書記が出席するいわゆる「1号行事」の準備などを担当するとされる。汝貞氏が金第1書記が出席した行事に姿を現したのも行事課長を務めているためと分析される。
汝貞氏が公職活動を始めたことにより、今後金第1書記体制で彼女の役割は大きくなると予想される。
故金正日(キム・ジョンイル)総書記の妹・慶喜(ギョンヒ)氏も金総書記が後継者に推戴された翌年の1975年に29歳という若さで労働党国際部課長として公職活動を始めた。その後、党軽工業部長、政策検閲部長、人民軍大将、政治局委員などを務め、夫の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長と共に、金正日体制の最大の功労者として活躍した。
20代の汝貞氏も伯母の慶喜氏のように異例の早さで昇格を続け、金正恩体制を支える中心人物の一人になると予想される。
汝貞氏は金総書記と高英姫(コ・ヨンヒ)氏の間に生まれた一人娘で、金第1書記と共に1990年代後半から数年間、スイスに留学。平壌に戻ってからは外国人講師の個別授業を受けたとされる。
一方、金第1書記の実兄の正哲(ジョンチョル)氏(31)には現在、何の職も与えられていないとされる。
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