【ソウル聯合ニュース】米国務省は空席になっている6カ国協議担当特使をしばらくの間、任命しないもようだ。代わりに同省で韓国と北朝鮮を担当するラプソン韓国課長が特使を代行する。
 韓国政府消息筋は19日、「22日に開かれる韓米中戦略対話にラプソン課長が米代表として出席する予定だ」と伝え、ラプソン氏が特使代行を務めることを明かした。
 2011年6月から6カ国協議担当特使を務めていたハート氏は、香港総領事に内定し、先月特使の職を離れた。
 米政府がしばらくの間、6カ国協議担当特使を任命しないのは、米朝対話や6カ国協議に対する米国の否定的な姿勢の表れだという分析が出ている。
 北朝鮮が核開発を停止する見返りに、米国が食糧支援を約束した昨年2月の米朝合意を北朝鮮が破棄したことで、米国内では北朝鮮との対話に否定的な認識が広まっている。
 バイデン米副大統領は18日(現地時間)、米シンクタンク主催で開かれたイベントで演説し、「現在、北朝鮮は対話を求めている。『こんな映画は前にも見た』という私の母の言葉のように、こんな状況は以前にもあった」と指摘した。
 米国内のこうした雰囲気を受け、ラプソン課長の特使代行期間は長引く可能性もあると予想されている。
 ラプソン課長は先ごろ、北朝鮮のチャン・イルフン国連次席大使の赴任に合わせ、あいさつを兼ねて面会した。
 一方、韓国政府は22日にソウルで開催される韓米中戦略対話に、外交通商部の李度勲(イ・ドフン)北朝鮮核外交企画団長を出席させる。
 中国は外務省の徐歩朝鮮半島問題副代表の出席を暫定的に決定したもようだ。
 これにより、今回の戦略対話では3カ国の6カ国協議次席代表級と学者らによる非核化に向けた対話の再開策を幅広く議論すると予想される。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0