【ソウル聯合ニュース】在任中の不正蓄財で科された追徴金のうち、1672億ウォン(約148億円)を滞納している全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領に対する強制執行を行っている韓国検察当局は17日、全氏の親族の自宅など12か所や長男が設立した出版会社の関連会社1か所を家宅捜索した。
 検察は全元大統領が親族らの名義で口座を開設し、秘密資金を管理してきたことが疑われるとして、捜査を進めている。検察は全氏一族の隠し財産や、過去の秘密資金による財産が見つかった場合、国庫に返還する方針だ。
 検察は16日、全元大統領に対する強制執行に着手。自宅で1億ウォンを超えると推定される絵画を見つけるなど、関係先から高価な陶磁器、仏像など約190点を押収した。
 全元大統領はクーデターや収賄などの罪で1997年に無期懲役刑と追徴金2205億ウォンの判決が確定した。全元大統領は同年、特赦で釈放されたが、財産がないとして、追徴金の滞納を続けてきた。

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