【ソウル聯合ニュース】韓国の趙百相(チョ・ベクサン)駐瀋陽総領事は14日、北朝鮮が2月に実施した3回目の核実験と関連し、北朝鮮に近い中国・東北3省(遼寧、吉林、黒龍江)の住民が環境汚染を懸念しており、北朝鮮に良からぬ感情を持っているとの認識を示した。
 聯合ニュースのインタビューに応じた趙氏は中国の住民がフォールアウト(放射性降下物)や中朝国境にある白頭山の火山活動に対する影響を懸念しており、中国政府にさまざまな要請を行っていると明らかにした。
 また趙氏は「(中国の住民は)河川の水質についても懸念しており、北朝鮮に対し良い感情を持つのは難しい状況だ」と説明した。
 核実験の影響による水質汚染については、先月末に韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が訪中した際、中国の李克強首相が「北朝鮮の核実験後、(中朝国境の)鴨緑江の水質検査の結果が悪くなった」と不快感を表している。
 一方、趙氏は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁に対する中国の取り組みについて、履行されているかどうかの取り締まりを中国政府が実施している様子が目撃されていると主張した。
 中朝関係が親密だった過去とは違っているかとの質問については「そういう面は間違いなくある」とした上で、昨年末に北朝鮮が挑発行為を頻繁に行い始めてから中朝間の人事交流や協力などが順調に進んでおらず、両国が共同で開発を進める北朝鮮内の経済特区の開発もストップしていると述べた。

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