警察の取り調べを受けている19歳の少年=10日、竜仁(聯合ニュース)
警察の取り調べを受けている19歳の少年=10日、竜仁(聯合ニュース)
【水原聯合ニュース】ソウル近郊の京畿道・竜仁のモーテルで19歳の少年が17歳の少女に性的暴行を加えた後、首を絞めて殺害した事件で、証拠隠滅のため殺害後に遺体をばらばらに切断するなど残忍な手口が明らかになり韓国社会に衝撃が走っている。
 少年は8日夜に少女を殺害した後、翌日昼までの16時間にわたりモーテルのトイレで工業用カッターナイフを使い遺体を切断。ほとんど骨だけとなった遺体をビニール袋に入れ、残りは便器に捨てたという。
 前科のない少年の残忍な犯行に警察関係者も驚きを隠せない。ある関係者は暴行後に偶発的に殺害したとして、「警察に捕まりたくないという短絡的な考えで平凡な10代の少年が猟奇的な犯罪を犯した」と説明した。
 同道・水原では昨年4月にも女性を暴行、殺害後に遺体を切断したバラバラ殺人事件が発生している。昨年11月には同道・城南で遺体を入れた木箱をコンクリート詰めにした殺人・遺体遺棄事件が起きた。今年1月には済州で50代の女が男性を殺害し保険金をだまし取ろうとした事件が発生。女は遺体の親指から抉り取った指紋を使い男性の住民登録証を発給しようとして警察に逮捕されるなど、残忍な犯罪が相次いでいる。
 専門家らは人間の尊厳を無視したこれらの残酷な犯罪は利己主義がまん延した経済至上主義の社会を反映したものだと指摘する。建国大学警察学科のイ・ウンヒョク教授は「過程よりまず結果を求められ、勝者が全てを独占するため周りを踏みつけるという世相が、人間の基本的尊厳さえも無視する残酷な犯罪に投影されている」と述べた。

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