【ソウル聯合ニュース】韓国のIT(情報技術)分野の輸出額と貿易収支黒字額が上半期(1~6月)ベースで過去最高を記録した。
 未来創造科学部と産業通商資源部は9日、上半期のIT分野の輸出額が前年同期比10.9%増の812億4000万ドル(約8兆2100億円)に達したと明らかにした。輸入額は同3.3%増の392億4000万ドル、IT貿易収支は420億ドルの黒字となり、同67億5000万ドル増加した。携帯電話、半導体が好調だったことがIT分野の輸出に好影響を与え、全産業の輸出をけん引した。
 世界的にIT分野は低迷しているが、韓国のIT輸出は好成績を収めた。品目別にみると、携帯電話、半導体、テレビ、ディスプレーパネルの輸出は増加したが、パソコン周辺機器はやや減少した。
 携帯電話の輸出は前年同期比31.6%増の116億4000万ドルを記録した。スマートフォン(多機能携帯電話)は同15.1%増の59億1000万ドル、部品は同69.0%増の54億3000万ドルと、いずれも2桁の輸出増加率を達成した。
 半導体の輸出は同8.6%増の264億5000万ドルで、上半期ベースで過去最高となった。ディスプレーパネルは同0.4%増の149億6000万ドル。テレビはプレミアム製品が輸出を主導し、同3.0%増の31億8000万ドルを記録した。
 タブレット型多機能端末を含むパソコン、半導体ドライブ(SSD)など補助記憶装置の輸出は増加したが、世界的に市場が低迷し、海外生産の割合が高いプリンターとモニターの輸出は2桁の減少となった。このためパソコンと周辺機器の輸出は同1.2%減の36億3000万ドルに落ち込んだ。
 輸出額を輸出先別に見ると、米国向けが同14.2%増の82億2000万ドル、欧州連合(EU)向けが同2.2%増の64億2000万ドル、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けが同32.9%増の104億3000万ドル、中国(香港を含む)向けが同10.2%増の401億9000万ドルで、主要国への輸出が増加した。
 日本向けは円安や、半導体、携帯電話など主要品目が振るわなかったため、輸出額が33億7000万ドルにとどまった。
 一方、6月のIT分野の輸出額は前年同月比2.9%増の132億7000万ドル、輸入額は同2.5%増の63億6000万ドルで、貿易収支は69億1000万ドルの黒字だった。

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