【ソウル聯合ニュース】性能試験の成績証明書を偽造したケーブルの使用が発覚し原子力発電所2基の運転が停止された問題をめぐり、昨年にも数百個におよぶ不正に納入された部品が摘発された事実が明るみになり、韓国政府が全面的な再調査に乗り出すことを決定した。青瓦台(大統領府)関係者が31日、記者団に明らかにした。
 同関係者は問題の制御ケーブルに対する調査の過程で青瓦台や国務総理室が摘発の事実を確認したと説明した。検察などが全面的な再調査に乗り出すという。
 ある関係者は再調査の理由について背景に不正な部品を扱う大規模なネットワークが存在すると判断したと説明した。
 政府は原発の安全に対する根本的な対策を打ち出す計画であるとみられる。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は28日の閣議で「原発は国民の安全と直結する重要な問題にもかかわらず、これまで複数の事故が発生してきた」と指摘。徹底して原因究明し責任の所在を明確にするよう指示し、再発防止に全力を尽くすよう求めた。
 鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相が31日午前に予定していた夏の電力不足に備えた節電に関する談話の発表が延期されたことも、政府が全面調査を優先すべきと判断したものとみれらる。

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