会談する韓米首脳=7日、ワシントン(聯合ニュース)
会談する韓米首脳=7日、ワシントン(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】7日(日本時間8日未明)に行われた韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領とオバマ米大統領の初の首脳会談で、北朝鮮政策や韓米同盟、韓米原子力協定改定など両国間の幅広い主要懸案について意見の一致がみられたもようだ。会談に同席した外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が記者会見で説明した。
 尹長官によると、オバマ大統領は会談の冒頭、韓国との関係は米国にとって最も重要だと述べ、首脳間の個人的関係を強化し今後4年間に地域的、世界的問題での連携を深めようと呼びかけた。
 朴大統領が提唱する「朝鮮半島信頼プロセス」(対話や人道支援を通じ南北の信頼構築を目指す政策)については「米国の考えと一致する。非常に正しいアプローチだ」と共感を示した。
 朴大統領は北朝鮮を含む北東アジア域内諸国が非政治的課題からの信頼構築を目指す「北東アジア平和協力構想」について説明。オバマ大統領は「このような多国間によるアプローチは非常に重要だ」と評価した。また、北朝鮮問題の平和的解決に向けた中国の役割に言及した。
 北朝鮮問題について朴大統領が北朝鮮は正しい選択をすべきだと強調したのに対し、オバマ大統領も賛意を示した。両首脳は北朝鮮の挑発に場当たり的に対処して問題が拡大するという悪循環を断ち切るべきだとの点でも一致した。
 暫定的に2年間延長された韓米原子力協定の改定問題についても両首脳は「可能な限り早い時期に(合意)する」との意見で一致。オバマ大統領は「行政府に指示を出した。うまくいくと信じている」と述べた。改定交渉で焦点の一つとなっている使用済み核燃料の再処理問題についてはあらゆる方策を検討する必要があるとして、両国がこの問題を重点的に協議することで合意した。
 韓米同盟60年を記念し両首脳が採択した共同宣言で、韓米同盟について「朝鮮半島とアジアの平和と安定の中核」との表現が盛り込まれたことについては、尹長官は2010年に当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領とオバマ大統領との首脳会談後に使われた表現で、首脳間の文書に明記されたのは今回が初めてだと説明した。
 尹長官は「非常に満足できる会談結果だ」と述べ、「韓米同盟60年に合わせ、今後60年に向けた新たなステップになった」と評価した。

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