【ソウル聯合ニュース】韓国とトルコの自由貿易協定(FTA)が5月1日から発効される。
 トルコは欧州とアジア、中東、北アフリカの真ん中にあるため、これら地域市場進出への足がかりになることが期待される。
 韓国産業通商資源部は30日、FTA発効で韓国の繊維・衣料製品のトルコ向け輸出で足かせとなっていたトルコ側の産業保護関税(20~30%)が5月1日から韓国製品には適用されなくなると明らかにした。
 また、原産地申告書に記入する署名について、電子署名も可能にしたため輸出手続きがスムーズになる。
 トルコ側の工産品関税は7年以内に全て撤廃される。特に、日本・中国など競争国に先立ちトルコとFTAを締結したため、市場先占効果も期待される。
 トルコは現在、日本とはFTA交渉のための共同研究を推進している段階で、中国とはまだ公式的な話し合いは行われていない。
 また、1年以内のサービス貿易および投資協定締結を目標にトルコと交渉を開始する計画だ。現在16の国・地域とFTAを締結したトルコは、サービス・投資分野の協定を締結するのは韓国が初めてとなる。
 両政府は2008年1月にトルコからの提案でFTA締結のための共同研究を開始し、2010年4月から昨年3月まで4回の公式交渉と3回の小規模交渉を行ってきた。
 昨年基準で韓国の対トルコ輸出額は45億5000万ドル(4455億8000万円)、輸入は6億7000万ドル。対トルコ投資額は2億9000万ドルだった。
 韓国からの輸出で最も金額が多いのは合成樹脂で3億9500万ドル。次いで乗用車、自動車部品、船舶の順。トルコからの輸入は、その他石油製品の2億9300万ドルが半分近くを占める。

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