左から安氏、権氏、李氏、魏氏、金氏の各大使内定者=(聯合ニュース)
左から安氏、権氏、李氏、魏氏、金氏の各大使内定者=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は31日、日米中ロなどの大使人事を内定した。新たな駐日大使には外交官出身で与党・セヌリ党のシンクタンク顧問を務める李丙ギ(イ・ビョンギ)氏(65)が指名された。駐米大使には安豪栄(アン・ホヨン)元外交通商部第1次官、駐中大使には権寧世(クォン・ヨンセ)元国会議員がそれぞれ内定。魏聖洛(ウィ・ソンラク)駐ロシア大使と金塾(キム・スク)駐国連大使は留任する。
 内定者は1週間以上にわたる赴任国の同意手続きなどを経て正式に大使に任命される。
 駐日大使に内定した李氏はソウル大学卒業後に入庁し、駐ジュネーブ代表部、ケニア大使館などで勤務。その後、大統領儀典首席秘書官や国家安全企画部(現・国家情報院)の第2次官などを務めた。新駐中大使に内定した権氏とともに朴大統領の側近の一人で、朴大統領の対日関係改善への意志が反映された人事だとみられる。
 駐米大使に内定した安氏は欧州連合(EU)大使や通商交渉調整官兼20カ国・地域(G20)大使などを歴任し、韓米自由貿易協定(FTA)締結にも貢献した。
 駐中大使に内定した権氏は検事出身。国会議員を3期務め、与党の主要ポストにも就いた。昨年12月にあった大統領選挙勝利の功労者の一人とされる。
 主要4カ国の大使人事を固めたことで、朴大統領は北朝鮮の3回目の核実験後から強まる「安保危機」を乗り切るための外交を本格化させる見通しだ。

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