【ソウル聯合ニュース】ドイツのホテルグループ「ケンピンスキー」が、北朝鮮・平壌で建設中の柳京ホテルを年内にオープンする計画を保留にしたもようだ。米国の北朝鮮専門サイト「NKニュース」が29日、報じた。
 柳京ホテルは1987年に着工したピラミッド型の105階建ての超高層ホテル。1992年に資金難で建設工事が中断し、2008年にエジプトの通信大手オラスコムの投資で建設が再開した。ケンピンスキーのウィットワー会長は昨年11月、最上層部の客室150室を今年半ばにオープンすると発表していた。
 NKニュースによると、ケンピンスキーの広報担当者が現在の北朝鮮の市場に参入するのは不可能と判断したと明らかにした。ただ、具体的な理由は説明しなかったという。
 北朝鮮情報専門ブログ「ノースコリアンエコノミーウォッチ」を運営するカーチス・メルビン氏は保留の背景について「不確実な需要や政治的リスク、為替リスクなど多くのリスク要因があるため」と指摘した。北朝鮮の長距離ミサイル発射や3回目の核実験を受け採択された国連安全保障理事会の制裁決議が直接的な打撃となったとみられる。朝鮮半島で緊張が高まる中、外国人観光客向けのホテルを運営するのは厳しいと判断したもようだ。

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