市民団体「文化財チェジャリ(もとの場所)戻し」は来月1日にソウル市内で記者会見を開き、銅造如来立像は日本返還が妥当との立場を示す計画だ。仏像2体のうち対馬の観音寺にあった「観世音菩薩坐像」(長崎県指定の有形文化財)は、韓国の浮石寺(忠清南道瑞山市)が本来所有していたことが分かっているが、対馬の海神神社にあった銅造如来立像の場合、これまでの経緯を立証する記録が全くない点を返還理由とする。
同団体の代表は「文化財返還は鑑定結果を示しさえすればいいものではない。銅造如来立像が良心と真実の力によって日本に戻されるならば、植民地時代に日本がわが民族の胸から奪い去った民族文化財の韓国返還に新たな地平が開かれることになるだろう」と主張した。
観世音菩薩坐像については、1330年ごろに浮石寺でつくられ、1370年ごろに日本に略奪されたことが明らかになっている。浮石寺は韓国の大田地裁に、像を保管する韓国政府による移転禁止を求める仮処分申請を行い、同地裁は韓国政府が日本への返還意志を示してはならないと判断した。
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