【ソウル聯合ニュース】韓米情報当局の分析の結果、北朝鮮・豊渓里の核実験場で核実験後に坑道の外に漏れ出る放射能を測定する装置が設置されたと伝えられた。また消息筋は、坑道内の起爆装置を遠隔操作する指揮統制車両と似た車両が確認され分析中だと明らかにした。
 韓国軍は3回目の核実験の準備がほぼ完了し、北朝鮮指導部の政治的決断だけが残されている状態と判断している。軍当局は31日、核実験や軍事挑発に備え、前線部隊の警戒態勢を一段階引き上げた。特に、海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)付近の部隊は北朝鮮の砲撃などによる挑発に備え、待機態勢を維持しているという。
 国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は同日、北朝鮮と近い京畿道・漣川にある陸軍第25師団を訪れ、「警戒態勢、監視体制を一段階引き上げている」と強調した。敵の挑発に報復できるレベルだと説明した。
 政府筋は、在韓米軍が核実験場を綿密に監視し、韓国軍は北朝鮮の軍事挑発の可能性を注視していると伝えた。また、軍は北朝鮮が核実験に前後して中・短距離ロケットを発射する可能性が高いと判断し、偵察機や空中早期警戒管制機を動員して北朝鮮への監視を強めているという。

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