【北京聯合ニュース】中国当局が北朝鮮と中国を往来する貨物への通関検査を強化したことが分かった。
 北朝鮮が3回目の核実験実施を明言している中で実施された措置という点から注目される。
 中朝貿易の動向に詳しい複数の消息筋は30日、中国税関が丹東、大連をはじめとする北朝鮮との主要貿易窓口で最近通関検査を大幅に強化したと明かした。
 税関当局は中朝を行き来する貨物に対する目視検査を普段より増やし、通関手続きにかかる時間が以前より長くなったという。
 これまで申告した物品以外に食料などほかの物品を紛れ込ませ取引を行っていた多数の中朝貿易商らは、通関検査の強化で業務に深刻な影響が出ている。
 ある貿易商は「検査が強化され物品の60~70%が税関に没収された」と話し、貿易従事者らに大きな影響が出ていると伝えた。
 また、検査強化を受け中国の貨物船運営会社が北朝鮮との往来を避ける雰囲気も形成されている。
 これは正式に申告されていない物品が貨物船から摘発された場合、中国政府から有・無形の不利益を被ることを懸念しているためとみられる。
 北京の外交関係者らは中国のこういった措置が北朝鮮に対する圧力行使の次元から出た可能性に注目している。
 中朝貿易に支障が出た場合、中国から多くの外部物品を調達している北朝鮮への打撃は避けられない。
 専門家らは、中国は過去の北朝鮮による核実験と長距離ロケット発射の際にも「非関税障壁」を稼動させるやり方で、北朝鮮に見えない圧力をかけてきた前例があると指摘する。
 国連安全保障理事会の制裁決議案採択に抗議し北朝鮮が3回目の核実験実施を明言している中、中国政府は北朝鮮の核実験に反対する意思を明確にしている。

Copyright 2013(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0